発酵黒豆エキスを作ってみた。
黒豆は古くから体に良い成分が沢山含まれていることが知られており、これを継続的に摂取することで美容や生活習慣病予防などを改善できるスーパーフードなんです。近年雑誌やテレビでも取り上げられたことから人気が沸騰し話題の食品になりました。今回はこの黒豆を使って発酵黒豆エキスを作ってみました。麹菌を配合することで自然の甘みがでて継続して摂取できる健康ドリンクが出来上がりました。
発酵黒豆エキスのうれしい健康効果
1. 抗酸化作用: 黒豆に含まれるアントシアニンが、体内の活性酸素を除去し、老化を防ぐ効果があります。黒豆にはポリフェノールが豊富に含まれて的いる為、ガンや心臓病中どのように病気を防いでくれる効果が有りますのでガン、心臓病予防効果が期待できます。
2. 血糖値の安定: 発行黒豆エキスは、血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病予防に寄与します。
3. 生活習慣病予防効: LDLコレステロールを減少させ、心血管疾患のリスクを低下させる効果があります。また大豆に含まれていない黒豆だけに含まれているアントシアニンとプロアントシアニンは強力な抗酸化作用を持っていることから心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病を予防する効果が有ります。
4. 腸内環境の改善: 食物繊維が豊富で、腸内の善玉菌を増やし、便通を改善します。
5. 免疫力の向上: 抗酸化物質やビタミンが豊富で、免疫機能をサポートします。
6. 美肌効果: コラーゲン生成を助け、肌の弾力性を保つ効果があります。黒豆には多種多様な効果が有りますが今回は代表的なものをしてくれる「カリウム」を多く含まれている為、美肌効果が得られます。黒豆にはオリゴ糖や食物繊維がたっぷり含まれていることから便秘解消効果が有ります。
7. ダイエットサポート: 低カロリーで満腹感を得やすく、ダイエットに役立ちます。サポニンやアントシアニンの作用で内臓脂肪の吸収を抑える作用が有るため、この2つの成分を接種し続けることで体に脂肪が蓄積されるのを防いでくれます。
8. ホルモンバランスの調整: 大豆イソフラボンが含まれ、女性ホルモンのバランスを整える効果があります。
9. 疲労回復: ビタミンB群が豊富で、エネルギー代謝を助け、疲労回復に寄与します。
10. 血圧の調整: カリウムが含まれ、血圧を正常に保つ効果があります。黒豆に含れているビタミンEは血液をサラサラにする効果が有り血圧や血糖値の改善につながります。
これらの効果は個人差がありますので、摂取する際は自分の体調に合わせて行うことが大切です。
発酵黒豆エキスを作ってみた|自宅で実践できる発酵プロセスと注意点
黒豆の栄養価と発酵の力を掛け合わせた「発酵黒豆エキス」は、腸内環境を整えるだけでなく、免疫力の維持や抗酸化作用、美肌効果などが期待される機能性食品です。実際に筆者も、自宅で黒豆を発酵させてエキスを抽出する工程を試してみました。ここでは、手作りのリアルな工程や、発酵の際に注意すべきポイントについて詳しく紹介します。
使用した材料と準備
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乾燥黒豆(丹波黒豆使用):100g
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米麹(生麹):100g
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精製水または湧き水:300ml
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耐熱ガラス瓶 or ホーロー容器(殺菌済み)
まず、黒豆は一晩(8~10時間)しっかりと浸水させ、翌日柔らかくなるまで30分ほど煮ます。この段階で、黒豆の甘味とポリフェノールが抽出されやすくなり、発酵に適した状態になります。
発酵工程の詳細
煮た黒豆を人肌程度(約40℃)まで冷ましたら、米麹と混ぜ合わせます。このとき、麹菌の活動を妨げないよう温度管理が重要です。次に、ガラス瓶に移し替え、軽く蓋をして室温(25〜30℃)で3~5日間発酵させます。
発酵中は毎日かき混ぜて酸素を供給し、雑菌の繁殖を抑制します。2日目頃から香りがまろやかになり、黒豆由来の自然な甘みと旨みが感じられる発酵香が立ってきます。
エキスの抽出と保存方法
発酵が進み、内容物がとろみを帯びてきたら完成のサイン。清潔な布やガーゼで濾し、発酵液(エキス)を別容器に移します。濾した後の黒豆ペーストも、栄養が豊富なので、味噌汁やスムージーなどに再利用できます。
完成した発酵黒豆エキスは冷蔵庫で保存し、1〜2週間を目安に使い切りましょう。日々の健康維持のために、1日あたり小さじ1〜2杯程度を目安に摂取すると効果的です。
実際に作って感じたこと
・香りや味が想像以上にマイルドで飲みやすい
・黒豆の自然な甘みが発酵でさらに引き出される
・市販の発酵ドリンクよりも安心して続けられる
・免疫ケアや腸活、朝のルーティンに組み込みやすい
発酵黒豆エキスを簡単につくる方法
(材料)
黒豆 100g(約1合)
米麹 150g
水 1000ml
(作り方)
①黒豆は流水でよく洗いザルにあげる
②ボールに水を1000ml入れ黒豆を投入して一昼夜浸け置きする(黒豆が水を含んで大きくなるので水も減少分を補充する)
③ ②で出来た黒豆と水を鍋に移して数時間中火で約2~3時間加熱する。その時、減少した煮汁は随時補充して1000mlを保つ様にする。灰汁などが出てきたら取り除く。
④ ③で出来た黒豆の煮汁を炊飯器の釜に移して米麹150gを投入する。(黒豆は取り出し煮豆などの料理にご使用ください)
⑤ 炊飯器の釜にラップを掛けて楊枝などで空気穴を開ける。(ラップはふんわりかぶせる)

煮汁と米麹 米麹を投入してラップを掛ける 楊枝で空気穴をあける
⑥ 釜を炊飯器にセットして蓋を開けたままで上から布巾をかぶせる(※ 決して蓋を閉めない)
⑦ 炊飯器の「保温ボタン」を押して約2日様子を見ながら保温する。

炊飯器にセットしてラップをからける 布巾を上から掛ける 保温ボタンをオンにする
⑧ 発酵は進むにつれて炊飯器から麹の香りが漂ってきたら炊飯器のスイッチをオフにする。
⑨ 取り出した釜を水をはった桶などで冷却したら出来上がり。

炊飯器から取り出す ,冷水に浸して粗熱をとる ,出来あがった黒豆発酵エキス

米麹を加えたことでほんのり自然な甘みがあり飲みやすくなった黒豆発酵エキス
(注意)
※ 炊飯器の蓋は開けままにする(決して蓋を閉めないで下さい)
※ ご使用になる炊飯器により機能は異なりますのであくまでも目安とお考え下さい。
発酵黒豆エキスの作り方のポイント
① 発酵に適した菌の選び方
- 麹菌:甘酒や味噌のような発酵が進み、アミノ酸や酵素が豊富になる。
- 乳酸菌:腸に良い影響を与え、ヨーグルトのような風味になる。
- 酵母菌:自然発酵を促し、香りや味に深みが出る。
② 温度・湿度管理
- 発酵適温:30〜40℃(低すぎると発酵が進まず、高すぎると菌が死滅)。
- 冬場はヨーグルトメーカーや発酵器を使うと管理しやすい。
③ 発酵期間による違い
発酵期間 |
特徴 |
2〜3日 |
甘みが残り、マイルドな風味 |
1週間以上 |
酸味とコクが増し、栄養価がアップ |
発酵黒豆エキスの作り方のポイント|失敗しない自家製発酵のコツと科学的根拠
発酵黒豆エキスは、黒豆の持つポリフェノールやイソフラボンといった健康成分に加えて、発酵によって生まれる有用菌や有機酸が加わることで、まさに“腸と免疫を整える自然の濃縮液”になります。しかし、家庭での発酵はちょっとしたコツを押さえないと雑菌が繁殖したり、うまく発酵しなかったりすることもあります。
ここでは、家庭で安全かつ効果的に発酵黒豆エキスを作るための重要なポイントを、科学的根拠を交えてご紹介します。
1. 黒豆の下処理:アク抜きと蒸し煮で有効成分を最大化
黒豆はそのまま発酵させるよりも、あらかじめ軽く茹でたり蒸したりしておくことで、細胞壁が壊れ、ポリフェノールやイソフラボンなどの成分が外に溶け出しやすくなります。また、渋みの原因となるサポニンのアクも除去でき、風味がまろやかになります。
▶ポイント:水に一晩浸漬した後、柔らかめに蒸しておくと発酵がスムーズ。
2. 発酵菌の選び方:麹菌・乳酸菌・酵母の使い分け
発酵に使用する菌種は、目的によって変えるのが理想です。以下のような組み合わせがよく使われます。
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米麹(Aspergillus oryzae):アミラーゼやプロテアーゼが豊富で、甘味と旨味が出やすい。
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乳酸菌(Lactobacillus属):腸内フローラの改善を目的とする場合に最適。
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酵母(Saccharomyces cerevisiae):香り豊かな仕上がりに。アルコール発酵も含む場合に使用。
▶ポイント:家庭では「米麹+ヨーグルトメーカー」などを活用すると失敗が少ない。
3. 発酵温度と時間の管理が品質を左右する
発酵に最適な温度は40〜45℃前後が基本。これより高温になると菌が死滅し、低温すぎると発酵が進みません。ヨーグルトメーカーや保温機能つき炊飯器などを使って、温度を一定に保つことが重要です。
また、発酵時間は24〜48時間が目安ですが、途中で味や香りを確認しながら調整してください。発酵が進むと甘味からやや酸味が出てきて、コクのある風味に変化します。
4. 濾過と保存:エキス成分をしっかり抽出しよう
発酵が終わったら、黒豆を漉して液体部分を抽出します。このとき、ガーゼや細かい布を使ってじっくり濾すと、雑味が少なく、透明感のある発酵液が得られます。
抽出したエキスは冷蔵保存で1週間程度が目安。加熱殺菌すれば保存期間を延ばすこともできますが、乳酸菌などの活性は弱まります。
5. 飲み方・活用法:毎日の健康習慣に
完成した発酵黒豆エキスは、以下のような方法で毎日の生活に取り入れられます。
▶ポイント:毎日少量ずつ、継続的に摂ることで腸活・免疫力アップが期待できます。
◆ポイント
発酵黒豆エキスは、「黒豆の力」と「発酵の知恵」が融合した、現代人の腸・免疫・美容を支える強力な自然食品です。
作り方はシンプルですが、菌の選び方・温度管理・衛生管理を押さえることで、より安全で効果的な発酵エキスが完成します。
手作りだからこそ、体に合った発酵食品を生活に取り入れ、日々の健康づくりに役立ててみましょう
発酵黒豆エキスのレシピと活用法|腸活・免疫・美容を支える万能エキスの使いこなし術
発酵黒豆エキスは、自宅で簡単に仕込めるうえに、健康維持・美容・ダイエット・腸活・免疫力向上と、あらゆる面で活用できる“飲む発酵サプリ”です。このパートでは、基本レシピと応用の仕方を具体的に紹介し、毎日の生活で無理なく続けられる活用法をご案内します。
◆ 基本の発酵黒豆エキスレシピ(麹+乳酸菌仕込み)
【材料】(約500ml分)
【道具】
【作り方】
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黒豆を一晩水に浸して戻し、翌日柔らかくなるまで蒸す(または煮る)。
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粗熱をとった黒豆に米麹を加え、ぬるま湯を注いでよく混ぜる。
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必要に応じてヨーグルトスターターを加える(乳酸発酵を促進)。
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40〜43℃で24〜48時間発酵させる(※温度は厳守)。
-
発酵後、ガーゼなどで濾してエキスを抽出。液体部分を冷蔵保存する。
◆ 飲み方と摂取タイミング
発酵黒豆エキスは、「少量を毎日継続」が効果実感のポイントです。以下のような摂取法がおすすめです。
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朝食前にスプーン1杯(腸内への定着率が高い時間帯)
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疲れを感じる夕方に炭酸水で割ってリフレッシュドリンクとして
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就寝前の温豆乳割りで副交感神経を活性化(睡眠の質向上にも◎)
▶ 目安量:1日あたり15〜30ml(大さじ1〜2杯程度)
◆ 発酵黒豆エキスのアレンジ活用法(実践例)
活用シーン |
方法 |
期待される効果 |
美容ドリンクとして |
豆乳・アーモンドミルクで割る |
肌の保湿力アップ・抗酸化ケア |
食事にプラス |
サラダのドレッシングに混ぜる |
食後血糖値上昇の緩和・腸活促進 |
おやつ代わりに |
黒豆そのものも食べる |
食物繊維とポリフェノールの補給 |
冬場の温活 |
お湯で割って生姜を加える |
体温上昇・冷え対策・血行促進 |
◆ 発酵黒豆エキスを使った簡単レシピ例
① 発酵黒豆エキス×ヨーグルトソース
プレーンヨーグルトに発酵黒豆エキスを小さじ2杯。好みでシナモンやきな粉を加えると、甘さ控えめな腸活スイーツに。
② 発酵黒豆ビネガー風サラダ
発酵黒豆エキス+酢+オリーブオイル+塩少々で即席ドレッシング。レタス・アボカド・トマトと相性抜群。
③ 発酵黒豆ごはん
抽出後の黒豆とエキス少量を白米または玄米に加えて炊飯。ほのかな甘味と香りが加わり、風味豊かなごはんに。
◆ 注意点と保存のコツ
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冷蔵保存で約7〜10日以内に使い切る(加熱殺菌していない場合)
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保存容器は必ず煮沸・アルコール消毒済みの清潔なものを使用
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雑菌が繁殖しないよう、取り出しは清潔なスプーンで行う
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甘酸っぱい香り→正常、強い異臭・泡立ち→発酵失敗の可能性あり
◆ まとめ:自然なエネルギーと免疫力を、毎日の一杯から
発酵黒豆エキスは、黒豆に秘められたポリフェノール・イソフラボン・サポニンといった有効成分を、発酵の力でさらに活性化させた“自然の濃縮栄養液”です。腸活や美肌、免疫調整まで、幅広く応用できる万能アイテムとして、日々の食生活に無理なく取り入れてみましょう。
相性の良い発酵食品や食材
食材 |
効果 |
納豆 |
腸内環境を整え、免疫力UP |
キムチ |
乳酸菌が増え、腸に良い影響 |
ヨーグルト |
発酵成分の相乗効果 |
味噌 |
大豆の発酵パワーで栄養価UP |
ぬか漬け |
ビタミンB群が豊富で美肌効果 |
さらに、食物繊維が豊富な食材(オートミール、ごぼう、海藻など)と一緒に摂ると、腸内環境改善効果が高まります。
Q&Aコーナー
Q1. 1日にどれくらい飲めばいいの?
👉 1日30〜50mlを目安に。飲みすぎるとお腹が緩くなることも。
Q2. どんな人におすすめ?
👉 腸内環境を改善したい人、免疫力を高めたい人、美肌を目指す人、疲れやすい人。
Q3. 保存方法は?
👉 冷蔵庫で保存し、開封後は1ヶ月以内に飲み切るのがベスト。
発酵の力を味方に!菌から学ぶ発酵黒豆エキスの賢い仕込み方
発酵黒豆エキスは、腸活や免疫向上、抗酸化など多彩な健康効果が期待できる注目の発酵飲料です。
その効果を最大限に引き出すには、“どんな菌をどう使うか”が重要な鍵を握っています。
このパートでは、乳酸菌・麹菌・酵母という3つの発酵菌の特性に着目し、それぞれの活かし方を解説しながら、自宅での発酵エキス作りをより深く・安全に楽しむ方法をご紹介します。
乳酸菌仕込みで整腸効果を最大化する方法
■ 植物性乳酸菌の特徴と発酵作用
乳酸菌は、腸内で善玉菌の増殖をサポートし、有害菌の増殖を抑制する働きがあります。特に、植物性乳酸菌(Lactobacillus plantarum など)は酸に強く、生きたまま腸に届きやすいのが特長です。黒豆に含まれるオリゴ糖や食物繊維をエサにして発酵が進み、整腸作用や便通改善を促します。
■ 自宅での乳酸菌発酵の手順
- 黒豆を柔らかく茹でた後、冷ました状態にする。
- プレーンヨーグルトや植物性乳酸菌粉末を加える(菌のスターターとして使用)。
- 40~42℃を保てるヨーグルトメーカーで24~36時間発酵させる。
- 発酵が完了したら濾して液体を抽出し、冷蔵庫で保存(約1週間を目安に使い切る)。
このプロセスにより、黒豆の香ばしさとまろやかな酸味が調和したエキスが完成します。
■ 整腸と腸内フローラへの効果
乳酸菌発酵で得られた黒豆エキスは、腸内の乳酸菌やビフィズス菌をサポートし、悪玉菌の排除に役立ちます。継続的に摂取することで腸内フローラのバランスが整い、便通の改善や免疫力の向上、肌荒れやアレルギーの緩和にもつながるとされています。
腸活メニューにどう取り入れる?
- 朝:ヨーグルト+発酵小豆+きな粉
- 昼:サラダにトッピング
- 夜:玄米と一緒に炊いて「発酵小豆ごはん」
毎日少量でも継続することで、腸の変化を実感できるようになります。
ポイント
発酵小豆は、古来から伝わる「小豆」の効能に、現代の栄養学と発酵技術が融合した、まさに“進化系の養生食”です。乳酸菌や麹菌による発酵の働きによって、腸内環境の改善だけでなく、免疫系の調整・美肌・抗酸化・ホルモンバランスのサポートまで、幅広い健康効果が期待できます。
また、小豆に含まれるポリフェノール・サポニン・ビタミンB群・鉄分・食物繊維といった成分は、発酵によって吸収されやすくなり、毎日の食事の中で自然に“体の内側から整える”という目的を果たすことができます。とくに腸は免疫細胞の約7割が存在する臓器であり、ここに働きかける発酵小豆は、まさに「食べる予防医学」とも言える存在です。
さらに、東洋医学でも「腎を補い、血を養い、湿を排す」とされ、体の巡りやホルモンバランスの調整にも役立つとされる小豆は、発酵との相乗効果によって“和のスーパーフード”として再評価されています。
健康や美容、免疫力の強化を意識する現代人にとって、発酵小豆は毎日無理なく続けられる“自然のセルフケア”。まずは1日スプーン1杯から、腸と心と体に優しい習慣を始めてみませんか?
米麹を活かして栄養価と甘味を引き出す方法
■ 麹菌の酵素の力とは?
米麹に含まれるアミラーゼ・プロテアーゼは、黒豆のデンプンやたんぱく質を分解し、甘味や旨味、アミノ酸に変える働きがあります。これにより、発酵黒豆エキスは「飲みやすさ」と「吸収力」を兼ね備えた機能性飲料になります。
■ 麹菌ベースの発酵手順
蒸し黒豆+米麹を混ぜ、保温器で50℃以下の温度を24時間キープ。糖化が進んだところで濾せば、ほんのり甘く、クセのない発酵エキスが完成します。
■ こんな方におすすめ
栄養吸収力が落ちている高齢者や、日常的な疲れやストレスを感じやすい人に。穏やかな甘味で継続しやすいのが魅力です。
酵母で香りとコクを深める発酵エキスのつくり方
発酵黒豆エキスに“香り”と“深み”をプラスしたい方には、酵母菌を使った発酵がぴったりです。酵母は糖を分解してアルコールや炭酸ガスを発生させるだけでなく、複雑な香気成分(エステル類や高級アルコール)を生み出すことで、ワインや甘酒のような芳醇な風味を黒豆に与える力があります。
■ 酵母の発酵特性と黒豆との相性
黒豆に含まれる天然の糖分やアミノ酸は、酵母にとって優れた発酵基質です。とくに「サッカロマイセス・セレビシエ」種は、味噌や清酒、パンなどにも使われる安定性の高い酵母で、家庭発酵においても扱いやすいのが特長です。
酵母発酵によって生成される有機酸や香り成分は、黒豆の持つポリフェノールやイソフラボンと調和し、複層的な香味をつくり出します。発酵時間や温度を調整することで、酸味・甘味・香りのバランスも自在にカスタマイズ可能です。
■ 自宅での仕込み手順とポイント
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黒豆100gを一晩水に浸して戻し、柔らかくなるまで蒸すか茹でる。
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砂糖またははちみつ大さじ1を加えて糖度を補い、酵母発酵を活性化させる。
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市販のドライイースト(または天然酵母液)を小さじ1/2加える。
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清潔なガラス容器に移し、30℃前後で48〜72時間保温発酵。
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微炭酸やフルーティーな香りが感じられたら発酵終了のサイン。
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ガーゼでしっかり濾して液体のみを冷蔵保存(約5〜7日以内に消費)。
▶注意点:発酵が進みすぎるとアルコール度数が高くなる場合があります。特に子どもや妊婦の摂取を想定する場合は、仕上げに加熱してアルコールを飛ばすなどの工夫をしてください。
■ こんな方におすすめ
まとめ
発酵黒豆エキスは、腸内環境改善・免疫力向上・抗酸化作用などの効果があり、健康維持に役立ちます。さらに、飲み方や料理への活用法も多く、毎日の生活に取り入れやすい発酵食品です。発酵黒豆エキスの効能は近年色々なデータがでてきており、健康や生活習慣病予防など現代社会に生きる私たちにとって強力にサポートしてくれる成分はたくさん含まれています。今回はご自宅にあるもので簡単につくることができますので是非継続的に摂取して頂きたい健康飲料です。
発酵黒豆エキスの健康効果:抗酸化作用から腸内環境改善まで
✅ 記事のポイント(発酵黒豆エキスの作り方)
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発酵黒豆エキスは腸活・免疫・美容を支える自然発酵飲料。
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発酵により黒豆のポリフェノールやイソフラボンが活性化。
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下処理として黒豆を蒸すことで栄養吸収率が向上する。
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発酵菌は目的に応じて麹菌・乳酸菌・酵母から選ぶ。
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米麹は糖化と旨味向上、乳酸菌は整腸、酵母は香りとコクが特長。
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ヨーグルトメーカーで40〜43℃保温するのが発酵成功の鍵。
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発酵期間は24〜48時間を目安に、香りと酸味を確認しながら調整。
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濾過はガーゼを使って丁寧に。透明感あるエキスが抽出可能。
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保存は冷蔵で7日以内。必要に応じて加熱殺菌も選択。
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朝の空腹時にスプーン1杯が最も吸収効率が高い。
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豆乳・炭酸水・サラダなどへのアレンジが豊富で継続しやすい。
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酵母仕込みは微炭酸・香り・リラックス効果を楽しめる。
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乳酸菌仕込みは腸内フローラの改善に特に効果的。
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毎日の少量摂取で、便通・肌荒れ・アレルギー対策にも期待。
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“食べる予防医学”として、家族全員で取り入れやすい発酵習慣。